思春期の性と心〜障がい児教育の体験から 東京・生活者ネットワーク
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2004 年 2 月 17 日    
思春期の性と心〜障がい児教育の体験から
〜3回連続学習会の最終回〜
 東京ネット・子ども部会は、障がいのあるなしに関わらず、誰もが地域で共に学び、共に育ち生きる社会の実現のために、学校教育はどう変わるべきなのかをテーマに連続学習会を行いました。(第1回/イタリアの統合教育を参考にインクルーシヴ教育の基本を学ぶ、第2回/アメリカの事例から障がい者の自己決定や就労支援について学ぶ)
 
 今回は「思春期の性と心」と題し、長年心身障害学級の教師として子どもたちと向き合ってきた北村小夜さんの体験を伺い、子どもたちの心の成長、身体の成長とどう向き合えばいいのかを考えました。
 「性」の問題は話し合う機会を作りにくい問題です。昨今「性教育」についてさまざまな議論がありますが、以前から日本の教育は性の問題をタブー視してきたのが現実です。北村さんは「性はごく普通の人間の営みで、避けては通れない問題なので、あいまいにはせずに、必要なことをきちっと伝えるべき」、そして教師としての経験から「きちっと向き合うことで、子どもは飛躍的に成長する」と言います。
 「性を語るには、まずはその子の誕生に関わる話から始めると話し易くなる。子どもは自分の生まれたときの話がとても好き」なのだそうです。新聞紙の縦の長さが52cmで生まれた時の子どもの身長に近いので、それを利用して赤ちゃんの形に切り抜き、おおよその大きさを確認しながら性器の説明もする。北村さんの実演に会場は和やかな雰囲気になりました。
 そして“性教育”は科学的であることと共に、感性を大切にすべきであること、また、優れた文学や絵画を用いるべきであることが、いくつかの本やエピソードを通して語られました。「人を好きになるのは素敵なことですが、実際にはうまくいかないことのほうが多い。相手をどう尊重するか、自分をどうコントロールするか、“人生の折り合いのつかなさ”を知ることは、科学的な知識を得ることと同じくらい大切なこと」と話されました。

 「性」は、人がどう生きていくかに関わる重要な問題です。「性」を教育の現場から排除するのではなく、子どもたちが自分と他人の「性」と「生」を肯定していく学びの場を保障していくことが大事です。



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